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まったく何も書いていない紫色の暖簾が営業合図だと言う通称「やまや」
もう20回以上振られ続けて諦めておりました。
そんな俺のことを哀れに思ったのか、弘前のラーメン通の方から「今日やってるよ」の連絡をいただくようになった。
ところがその日は用事があったりでそのチャンスを活かされていなかった。
そして本日仕事が休みなので、やまや通のある方にメールしてみた。
(仕事中なのにいろいろご配慮いただき、差支えがあるといけないのでネームは伏せます。仮称「Aさん」とさせていただきます。)
Aさんからの第一報「9時まで待ってください。開店するか確認します」
そして第二報「今日は開店します」
きたーーーーー!!
ってなわけで飛んで行きました。何度も来ているのでカーナビ不要。
自分が使っている古いゼンリンの住宅地図では確かに「手打ちラーメン専門店やまや」となってますが、実際に見てみるとラーメン屋さんだとは誰も気が付かない外観。
運が良ければ11時開店だということですが8分前に到着。まだ幻の暖簾が掛かっていないのでないので、ちょっと不安。
すると隣りに車が止まった。そして「どんさんですか?」と声を掛けられる。
Aさんでした。初対面ですがまったくそんな感じがしないのが不思議だ。
そして暖簾が・・・・・
元々何色だったのか知りませんが古びた紫色の暖簾。自分にはその暖簾が錦の御旗より輝いて見えましたね。
やっと、やまや系列の総本山に入る。
壁には木製の「山忠ソバ屋」と書かれた看板。最近呑めなくなったという友人の「緑屋」さんから寄贈された額。
厨房には銅製の寸胴があり年季を感じる。
壁にある白いメニュー札は一枚のみ釘にブラ下がっており、黒文字で「ラーメン 500円」
「はい。おまちどう」と憧れのラーメンの登場だ。
中太の艶やかな平麺にチャーシューとメンマとネギ。スープは予想通り煮干味が濃く、いい香が鼻腔をくすぐる。、甘さというかコクというか独特な旨味が口に広がる。
Aさんは、店主が手を休めたタイミングで質問した。みんなが抱いていた疑問だ。
店主が答えてくれた。
黒石市の「やまや」は息子で、城南の「山忠食堂」は甥っ子とのこと。
以前、俺が直接黒石の「やまや」さんから聞いたときは「青森も弘前もうちの暖簾分けですよ」と仰いましたが、「うち」=「うちの親父の店」という意味だったんでしょうね。
まだ残っている疑問は黒石の「山忠村上」さんとのご関係。これも直接店主の村上さんに聞いたが、そのときは「和徳の『やまや』さんとだけは少しだけ関係がある」と言葉を濁した感じでした。
まあ・・・どのお店も美味しいからどうでもいいんですけどね・・・
話を戻してこちらの店主。引退の事も視野に入れて営業しているらしく、その表情を見て少し寂しくなりました。
いつまでも元気に頑張ってほしいものです。
一句「しんぴたれだ のれんばみだきゃ うじゃめいだ」