津軽百年食堂巡り第4弾。大鰐町に明治30年創業で現在4代目の老舗食堂です。
看板や暖簾には「日景食堂」という屋号の他に「朝日屋」と付きますが、こちらは仕出屋部門の屋号だそうです。
小説「津軽百年食堂」に、常連客の馬喰が登場しますが、こちらのお店の初代・佐々木治助さんが馬喰をしていたそうですので、取材してそれをモデルに書かれたのだと思われます。
店内には古くから使われている椅子とテーブルと箸立てがあり歴史を感じます。
その美しい木目を見て一目ぼれして欲しくなりました。欅の無垢材だそうで、今では高級家具ですね。
小説の中にこんな文章があります・・・
「トヨちゃん、俺の食堂で、毎日うめえ出汁とってくれねえか?」
「え・・・・・・?」
「お客さんが、しみじみと優しい気持ちになるような・・・・・・」
これは主人公のプロポーズなのだが、日景食堂の中華そばも正に「しみじみと優しい気持ちになる」一杯でした。
出汁は贅沢にも県産の焼干しと日高昆布だそうで、それに地元大鰐町のメーカーであるマルシチ製醤油をタレに使っているそうで、そば汁のようにほんのり甘い。具はシンプルにネギとチャーシューと大きく裂かれたメンマが沢山。麺は中細で少し縮れがあり、堅めの茹で加減は絶妙です。
塩ラーメンには野菜、木耳ナルトと白ゴマが入り、スープは丁度いい塩加減であっさりと食べやすい。
いつまでも永く続いてほしい食堂です。
〇他のラーメン類
みそラーメン 580円、五目中華そば 580円、チャーシューメン 630円、ざる中華そば 580円、冷やし中華そば 600円
青森県南津軽郡大鰐町大字大鰐字大鰐55-2
0172-48-3430
11:00~19:00 不定休